久しぶりにDRT上達の道シリーズです。
以前のブログでアジャストのコツとして「力を抜く」(第3回目)という解説をしました。
(読まれていない方はこちら)
DRT上達への道シリーズ
第1回目 深さを知ろう
第2回目 C2をイメージする
第3回目 力を抜け!
第4回目 圧痛クリアのコツ
第5回目 心地いいリズム
第6回目 ぎっくり腰・妊婦さんの場合
第7回目 イメージを上手に使う
しかし、その抜き方が分からないかもしれませんね?
そもそも力が入っていることが分かってない可能性もあります。(ここも次回以降に解説します)
なので、今回は力の抜き方の解説をしたいと思います。
DRT(ダブルハンド・リコイル・テクニック)は、その名のごとく両手でアジャストをします。
これはとても珍しいテクニックです。
両手で二箇所同時に調整をすることが、DRTの再現性の高さの秘密なのかもしれませんね。
その両手=手掌接触ですが、もう一度コンタクトポイントを確認しておきましょう。
パッと読むための見出し
DRTのコンタクトポイントは母指球
DRTのコンタクトポイントは、母指球コンタクトが最適だと思います。
たまに場所によって小指球コンタクトも使いますが、私はほぼ母指球コンタクトが主です。
そして、アジャストの方法は左右どちらかからの揺動です。
さて、この母指球でコンタクトをしますが、母指球で揺動をいけません。
分かります?
コンタクトは母指球ですが、揺動は母指球で行なってはいけません。
でも、アジャストは母指球で行われます。
どういうことかというと、揺動する際のコントロールは手ではやらないこと。
母指球で揺動をしようとすれば、力が入ります。
力が入れば、患者は反射的に反発して緊張が入ります。
結果なかなかリリースが起きないなどの現象になってしまうんですね。リリースしないから余計に力がいつのまに入って、さらに緊張が起こる。
負のスパイラルぅ~(T . T)
ではどこでやるのか?
どこでコントロールすると良いのか?
私の場合は胸郭です。
もうちょっと詳細にすると、肩甲骨・鎖骨・胸骨を意識してます。
そこからの動きを上肢に伝えることにより、結果母指球でアジャストされています。
なので、母指球には力が入りません。
膻中(胸骨)を中心に鎖骨や肩甲骨をコントロールしています。
筋肉的には大胸筋や菱形筋などを使っていると思いますが、今は筋肉を意識してコントロールはしていません。
(以前はやってました)
今回はここまで。
まずは、ご自分のアジャストが手でしているかを確認してみましょう。
次回は、膻中と上肢と位置関係について解説したいと思います。