悪い姿勢は「猫背」ではなく、「猫首・猫腰」


前回ご紹介したスマホ対策。
これには続きがあります。

それは、前回は頭だけを取り上げましたが、実際は頭だけ切り離して、スマホしているわけではありませんよね?(笑)
なので、さらに効果的な対策として、座り方に注意をすること。

人の背骨は生理的湾曲と言って、S字上の湾曲になっています。
簡単に説明すると、首は前、背中は後ろ、腰は前、仙骨は後ろと言うような前と後ろが交互に入れ替わっている状態。

この状態だと、ボウリングの球くらいの重さのある頭部を支えやすくなりますし、下(地面)からの衝撃を和らげてくれます。

ただし、座っている時はこの状態が崩れやすくなります。
何故かというと、立っている時よりも安定性があるから。
立っている時は、2本で支えていますが、座っている時は2本足と臀部(お尻)で支えている3点バランス。
さらに、背もたれに寄りかかれば、4点。

2点バランスより3(4)点バランスの方が、安定性はあります。
だから、逆に姿勢は崩れやすい。
悪い姿勢になっても、倒れる心配はありませんから。

そこで、イスの座り方が重要なのです。
この座り方ができれば、スマホも大丈夫。

ポイントは骨盤。
悪い姿勢は、前後交互になる湾曲を、首も腰も後ろの湾曲の状態にして座っています。

◯は頭、線は背骨、三角形は骨盤です。
この姿勢は、顎先が上がる状態になったまま前を向くために、頭部(顔)が前に突き出します。
その状態は、後頭部と首に付着する後頭下筋群は緊張します。

この状態から、さらに下にあるスマホなどを見ようとすると、背中上部(上部胸椎)に負担がかかり、ますます首の安定性は悪くなります。

良い姿勢にするには、後ろに傾いている骨盤を前に傾かせて、骨盤を立たせます。
ちょうど、おヘソを前に突き出すような感じです。
そうすると、このようにS字状の湾曲がしっかりと保たれ頭部と首の負担も軽減します。

上の姿勢は、俗に言う「猫背」ですが、実際は首と腰の前弯が後弯になっている状態です。
なので、命名するなら「猫首と猫腰」ですね。
猫背だと思って、無理に背中を反ろう(胸を張ろう)とすると余計疲れますし、呼吸も浅くなります。

下の姿勢は、あくまでも骨盤の角度を変えているだけです。
土台の骨盤が立てば、その上の背骨は勝手に持ち上がります。

このように、首の痛みや頭痛は首が原因ではなく、骨盤が後ろに傾いた座り方姿勢によって起こってしまうのです。

座り方に気をつけましょう。

当院では、この座り方がもっと楽になるように背骨を調整し、さらに座り方のコツも指導しています。