DRTで大切なことは、術前・術後の検査です。
これがしっかりとできていないと、せっかく良いアジャストメントをしても、術前・術後の変化を患者さんには理解してもらえません。
相手に伝わってない行為は、やっていないのに等しい。
DRT三大指標の「僧帽筋」、「下腿三頭筋」の検査で、的確にどこに圧痛があるのかをピンポイントで把握することが必要です。
よって、前回に引き続き触診能力が基本になります。
圧痛を、ここではトリガーポイントとして解説させていただきます。
トリガーポイントには、活動性トリガーポイントと潜在性トリガーポイントがあります。
【活動性トリガーポイント】
活動時、安静時、またはトリガーポイントの触診で関連痛が現れる。
【潜在性トリガーポイント】
触診時のみ生じる。
ただし、活動性トリガーポイントが潜在性トリガーポイントに転じることがあります。
また逆もあります。
上記を考察すると、DRT三大指標は潜在性トリガーポイントを把握しているのだと思われます。
トリガーポイントの触診(圧痛検査)のイメージとしては、下記を参照すると良いと思います。
パッと読むための見出し
DRT圧痛検査のコツはこれ!
(「トリガーポイントと筋肉連鎖」より抜粋。非常に良い本です。買いましょう!)
下腿三頭筋の検査は、(b)
僧帽筋の検査は、(e)を参照されると、最初はやりやすいと思います。
圧痛検査時の触診ポイント!
硬化している筋線維束(黒い所)を感じ、的確にピンポイントで、直角に押圧。もしくは拇指と示指(または中指)でつまむ。
そして均等の強さで左右差を比べ、患者さんに違いを理解してもらう。
術後は、同じ場所・同じ強さでまた確認する。
また通院回数が増すごとに、痛みの度合いも変わっていくことも把握し、患者さんと共有することで、良くなっていっているプロセスを体感してもらう。
そうすることで、脳は自然とDRTを受けることで変化することを学んでいくために、良くなるメカニズムも働きやすくなり、治療効果もアップしていきます。
つづく